#odc16 Japan Oracle User Group代表者が開発責任者に聞くOracleテクノロジーの今後@Oracle Database Connect 2016まとめ
「Oracle Database」のエンジニアを対象にデータベース運用のためのテクニックなどに関するノウハウを紹介するイベントOracle Database Connect 2016に参加してきました。
その時の、@discus_hamburg様と @wmo6hash様と、ホアン・ロアイザ様との対談セッションのまとめです。
リリースにあたり最も印象に残っているバージョンは何でしょうか?
- 最初のバージョンoracle6が印象に残っている
- これが基盤になってavailability、ロギング、DBWなど今でも基盤になっている
- また、最新のoracle12cも印象に残っている
- jsonやin-memoryなど。かっこいいですね
新機能のアイデアはどこから生まれて作られているのか?また、どれくらいの期間をかけて練り上げているのでしょうか
- いろんなリクエストがお客様が入ってくる
- みんな専門家なので知らないようなことも教えてくれる
- 複数のお客様から繰り返し話が入ってくる時に生まれる。これが一番の源。
- Oracleには沢山のDBの専門家もいるが、一番はお客様
- 他の製品からもアイデアを得ることもある
- 各リリース毎に集まってはなしあって何を優先すべきかをきめていく
- 非常に複雑なプライオリティ付がある
どのような開発体制や開発プロセスになっているのか
- ほとんど社内で開発したものを使って開発している
- あまりにも膨大なソフトウェアなので、普通のソフトウェア開発とは違う
- 毎晩毎晩膨大なテスト(30万くらい)を繰り返している
- コードアナライザなどのツールを作っていたりする
- カスタムビルドのテクノロジーをプロセスの中に組み込んでしまっている
- 開発のプロセスとしては特殊なものから始めた
- まずは一般のかかりつけにいったあとに、この人はこの話が向いているなどして専門家に話がいく
- 組織の中でスペシャリスト集団が特化した知識を培っている
- 専門家の中でも一人を超えるレベル量をこえているので全てをカバーするのはできなくなっている
- 特殊化が進むとコミュニケーションが難しくなるのでなんとかしないといけない
- 通常だとデザインしてコード書いてテストして統合するといった形だと思うが、Oracleの開発は非常に複雑なプロセスになっています
ひとつのOracleDatabaseクラスタとしで扱うデータ量としてエクサバイトクラスになる時代はいつごろでしょうか?
- 100万台exadataがかかる
- スケーリングのチャレンジは過去ほどたかくない
- 今では最大規模のストレージアレイができるようになっている
- ほとんどのお客は100TBでもPBでも満足してしまっている
- それ以上の極限に挑戦する必要が無い
- 10年以上はかかるのではないか
- また、膨大な資金がかかる
- DBシャーディングの話をしたがこれも役に立つ
@mogmetの所感
ホアンさんのOracleに対する子への愛を感じるようなセッションでした。
また、やはり大きくなる企業というのは全てを自前で色々作っていくのだなと感じました。